
【J1第9節】ハットトリックで京都が“鬼門”を撃破!ストライカー対決はRエリアスに軍配が上がる
明治安田J1リーグは第9節まで終了。今節も大混戦が続き、1位から9位までで勝点3差となっている。さらに、10位から最下位までも勝点3差となっているため、この先どんな位置関係になっていくのか予測が難しい状況だ。今回はそんなますますヒートアップする第9節の試合結果をまとめつつ、「鹿島 vs 京都」で繰り広げられた壮絶な打ち合いを振り返っていく。※トップ画像出典/Pixabay

第9節(4/5・4/6開催分)試合結果
第9節は4月5日に1試合、4月6日に残りの9試合が行われ、結果は下記の通りとなった。今節の話題として真っ先に挙げるべきなのは首位交代だろう。ここまで1位で走ってきた鹿島がとうとう3位に落ち、町田がトップの座に躍り出たのだ。しかし、町田と2位の広島は同じ勝点17で並んでおり、さらに広島は消化した試合数が1試合少ない。そのため、町田の首位はあくまでも暫定であり、広島が他と試合数が並んだ時にどの順位に位置するのかが見ものである。一方で、最下位にも動きがありそうだ。新潟が今季初白星を上げたことで、勝点を19位の横浜FMと同じ7まで積み上げた。横浜FMはかつてのアタッキングフットボールがすっかり鳴りを潜めているため、新潟にとっては最下位脱出のチャンスだ。
4/5開催
・横浜FM 0-0 東京V
4/6開催
・岡山 1-0 FC東京
・町田 2-2 川崎F
・横浜FC 2-0 清水
・神戸 0-1 新潟
・福岡 1-0 浦和
・鹿島 3-4 京都
・柏 1-0 G大阪
・湘南 2-1 名古屋
・広島 2-1 C大阪
京都、難攻不落の鹿島と敵地で対戦
“一戦必勝”の精神でハイプレスとスピード感のある攻撃を持ち味とする京都。ここ3試合は負けなしで進んでおり、前節の柏戦では粘り強さを発揮して終了間際で追いついた。しかし、今節は相性の悪い首位鹿島と敵地で対戦する。直近5試合の対戦結果は、京都から見て3分2敗と勝利がないのだ。そんな難攻不落とも言える鹿島との戦いとあれば、京都にとって厳しい展開になることは想像に容易い。
しかし、昨夏の補強で加入したラファエル・エリアスが今季も絶好調なのはポジティブ。第8節の時点で得点ランキング4位タイをマークしており、カップ戦を含めるとすでに4ゴールを決めている。広島の今季唯一の黒星も、エリアスの決勝弾によるものだった。一方、鹿島には得点ランキング1位のレオ・セアラがいるが、直接対決を制することで一気にランクアップするチャンスにもなる。今節はそんな得点王争いからも目が離せない。
同点からわずか2分で逆転!
立ち上がりから攻守の切り替えが早い展開が続くが、レオ・セアラに先制点と追加点を奪われてしまう。2点ビハインドとなった京都も積極的に攻撃を仕掛けるが、なかなか得点に繋がらない。前半のシュート数を見ても京都1本に対して鹿島は9本となっており、いかに鹿島優位で進んだのかが伺える。前節7試合ぶりに敗戦を喫した鹿島だが、京都にとって強敵であることに変わりはない。ところが、後半に入ると流れは一変。61分、福田心之助からのスルーパスを受けた原大智がマイナスに蹴ると、それをエリアスが左で駆け上がって来た平戸太貴にパスを送る。平戸の放つシュートが相手にクリアされるも、そのこぼれ球を奥川雅也が流し込んで1点返した。この得点でさらに勢いづいた京都は、80分にも追加点を生む。左サイドから原がクロスを供給すると、ペナルティーエリア内で待ち構えていたエリアスのヘディングシュートが決まった。これで試合は振り出しに戻るが、京都の猛攻は止まらない。そのわずか2分後にまたエリアスが頭でゴール右下に突き刺し、あっという間に逆転に成功した。
エリアスがハットで勝ち越しに成功!“鬼門”鹿島相手に初勝利を飾る
試合をひっくり返された鹿島がアディショナルタイムに1点返し、試合は再び振り出しに。スタンドでも鹿島サポーターの大歓声が沸き上がり、このまま引き分けに終わると思われた。しかし、京都が粘りを見せる。95分、エリアスが左足を振り抜き、またしても鋭いシュートをゴール左下に決めたのだ。最後まで逃げ切った京都は3-4で逆転勝利を遂げ、“鬼門”鹿島を相手にとうとう白星を飾る。決勝弾を決めたエリアスはハットトリックを達成。2得点したレオ・セアラとのストライカー対決は、エリアスに軍配が上がった。チームはこれで直近4試合負けなしとなり、今節首位に上がった町田とはわずか勝点2差。クラブ史上初のリーグタイトルを狙うためにも、この好調な流れを継続したい。
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