
【J1第6節】上位進出へ向けて勝ち点3がほしい清水と京都の一戦 一進一退の攻防を制したのは?
2025年3月16日、IAIスタジアム日本平で清水エスパルス vs 京都サンガF.C.が行われた。清水は前節でG大阪に敗れ、今季初黒星。秋葉監督が「われわれはまだまだ弱いと痛感するゲームだった」と振り返るように、課題を残した一戦を経てホームでどんな姿を見せるのか。一方の京都は、2023年まで在籍し主将としても清水を支えたDF鈴木義宜が、京都のDFリーダーとして古巣と対峙した。※トップ画像出典/Pixabay

清水は、ここまで2勝1敗2分の7位。一方の京都は、1勝2敗2分の13位。両チームとも上位を狙うには、勝ち点3がほしい試合だ。清水は前節から5人の選手を入れ替えた。DF北爪健吾、DF高橋祐治、MF宮本航汰、MF松崎快、MF西原源樹を、新たなスターティングメンバーに起用。対する京都は、DFパトリック・ウィリアム、MF米本拓司、MF松田天馬の3人が、前節から替わってスタメンに名を連ねた。
京都が序盤から攻勢も清水が決定機を許さず
試合は開始直後、京都がいきなりフィニッシュシーンを迎えた。左サイドから仕掛けるとボックス内左からMF平戸太貴がマイナス方向へのクロス。反応したMF福岡慎平がミドルシュートを放ったが、枠をわずかに越えていった。清水もホームの利を活かし、序盤から積極的に攻め込む。FW陣が前線でボールを追い続け、京都がゴールを狙う。京都は「体を投げ出して、ゴール方向へのシュートを封じる“ゴールを隠す”守備が素晴らしい」と解説者が評価する守備で応戦。清水の攻撃を冷静に跳ね返しつつ、素早いカウンターでチャンスをうかがった。
試合は一進一退の攻防のまま時間が経過する。清水はサイドからのクロスで、京都は中央突破でゴールに迫る。しかし、両チームのDF陣が集中力を高く保ち、決定的な場面を作らせない。30分過ぎには、清水のベテランFW乾貴士が自身で持ち込み、ペナルティエリア右からシュートを放ったが、ゴール左に外れてしまった。
京都が先制!鮮やかな連携から生まれたチャンスを確実に掴む
均衡が崩れたのは、その直後だった。京都のカウンターからスルーパスに絶妙なタイミングで抜け出したMF松田天馬が、相手DFからファウルを受けてPKを獲得。これをFWラファエル・エリアスが落ち着いて決めた。鮮やかな連携から生まれたチャンスを、確実にものにした京都が先制点を奪った。
清水は失点後、攻撃のギアをさらに一段上げる。前線へのボール供給を増やし、同点ゴールを目指す。しかし、京都の守備は固く、清水の攻撃をことごとく封じ込めた。前半は京都の1点リードで終了した。
途中出場の京都MFジョアン・ペドロが追加点
後半開始とともに、清水は選手交代を行った。MF川﨑颯太、MFジョアン・ペドロと、攻撃陣に新たな選手を投入し、得点力アップを図った。しかし、京都の守備陣は集中力を切らさない。清水の攻撃を冷静に跳ね返し、追加点のチャンスをうかがう。
67分、京都FW原大智がボックス手前からクロスを入れると、ファーサイドのFWラファエル・エリアスが頭で折り返し、最後は途中出場のMFジョアン・ペドロが蹴り込んで追加点を奪った。2点を追う展開となった清水は、MF小塚和季、MF中原輝、DF蓮川壮大を途中出場させ、さらに攻撃の圧力を強める。77分、FW乾の右CKに反応したDF住吉ジェラニレショーンが、ペナルティエリア中央からヘディングで枠内にシュート。しかし、これは京都GK太田岳志にセーブされてしまう。
PKで1点返すも、清水はホームで惜敗して今季初の2連敗
82分、FW陣が体を張ってボールをキープした清水にチャンスが訪れる。ゴール右手前でDF北爪健吾がマイナスのクロスを入れると、中央のFW乾がダイレクトでシュート。DFにブロックされるも、こぼれ球を乾が拾いに行ったところで相手DFに倒されてしまいPKを獲得。これをFW北川航也がGKの逆を突くシュートを決め、1点を返した。
その後も清水は同点を目指し、最後まであきらめずに攻め続けた。しかし、京都の守備は最後まで崩れず、試合終了のホイッスルが鳴り響く。試合は1-2で京都サンガF.C.が2試合ぶりの勝利。清水はホームで惜敗を喫した。京都は今季初の複数得点を挙げ、清水は今季初の2連敗となった。
DAZN「明治安田生命J1リーグ
ハイライト清水 vs 京都 : 第6節」(2025年3月16日配信)より
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