4196101 s

【J1第1節】昇格プレーオフ決勝以来の再戦!東京V vs 清水、因縁の“国立対決”

開幕節注目のカードは、2月16日に行われた東京ヴェルディ対清水エスパルスの一戦。J1リーグ2025シーズンが開幕。両チームは、2シーズン前のJ1昇格プレーオフ決勝で対戦。清水が先制するも、東京Vが後半アディショナルタイムに追いつき、J1昇格の切符を手にした。16年ぶりにJ1へ返り咲いた東京Vは昨季、6位と健闘。対する清水も悔しさをバネに、J2王者としてJ1に帰還した。2年前と同じ聖地・国立競技場で因縁の再戦、5万人を超える大観衆が集まった特別な一戦を振り返る。※トップ画像出典/PhotoAC

아이콘 왕국 아이콘KING GEAR 편집부 | 2025/03/12

序盤は東京Vがセットプレーでチャンスを作る

J1昇格初年度を好成績で終えた東京Vは、躍進を支えたメンバーを中心に地盤を固め、ガンバ大阪から移籍したMF福田湧矢をシャドーで先発起用した、3-4-2-1のフォーメーション。全員で攻守にハードワークするスタイルを今季も継続する。

対する清水の先発は、元日本代表のMF乾貴士を筆頭に、新加入のMFマテウス・ブエノ、MFカピシャーバなど実力者を揃えた。キャプテンFW北川航也がワントップの4-2-3-1というフォーメーションで挑む。

最初の決定機は、東京V。前半15分にコーナーキックを獲得した。ファーサイドに上がったボールへDF千田海人がヘディングで合わせるも、清水GK沖悠哉の正面となる。30分にも、東京Vのコーナーキック。FW山見大登が上げたボールにMF綱島悠斗が合わせるが、これも沖が阻みゴールを割らせない。決して強いシュートではなかったが、ゴール前の混戦でボールが見えにくい中での、沖の素晴らしい判断によるナイスセーブだった。

一瞬の隙をつき、清水が鮮やかに先制!

東京Vのセットプレーで劣勢が続いていた清水だが、40分にビッグチャンスを迎える。DF蓮川壮大から、右サイドへ抜け出したDF高木践に絶妙なロングフィードが通る。そのままペナルティエリアに侵入した高木選手からの折り返しを、中央でフリーになっていた北川選手がヘディングで押し込み、清水が先制。高木の走り出しのタイミング、蓮川の裏へのパスの精度、どちらも完璧だった。

1点を追う東京Vはボールを保持するものの、後半に入ってもチャンスを見出せない時間帯が続く。後半6分には自陣でのパスを清水にカットされ、一気にカウンターを仕掛けられる。ボールは乾選手から中央のカピシャーバ選手に渡り、そのまま左足を振り抜くが、東京VのGKマテウス・ヴィドットが好セーブを見せた。このあとも東京Vが球際で競り負ける場面が多く、清水の攻撃は続く。18分、速い縦パスをつないで最後は乾がペナルティエリア中央からシュートを放つも、DFの足に当たりボールはゴール枠の外へ。得点にはならなかったが、清水がスペースを広く使いシュートまで繋げた良い攻撃だった。

清水が1点を守り切り勝利!国立での苦い記憶を塗り替えた

試合も終盤に差し掛かり、まずは同点に追いつきたい東京V。後半から途中出場し、この試合でプロ初デビューとなったMF新井悠太が、持ち前のスピードとドリブルでチャンスを作る。37分、相手選手を2人抜いてエリア内深くまで侵入するが、最後のクロスを上げられなかった。また42分には、右サイドからMF平川怜の縦パスを受けたMF齋藤功佑が、マイナスの位置から折り返しのクロスを上げる。それに反応したFW染野唯月がボレーシュート。しかしボールはゴール上へ外れる。その後も攻め続ける東京Vに、清水は5バックで対応し最後まで得点を許さず、1‐0で勝利した。

東京Vは国立での開幕戦を2年連続で落とす形となり、清水はJ1復帰初戦を白星で飾った。

両チーム監督も“特別な試合”と語った一戦は、攻守が目まぐるしく入れ替わり非常にタフなゲームになった。東京Vの城福浩監督は、J1昇格プレーオフの悔しさを知る清水の選手たちが120%の力で試合に入ってくるとわかっていながら、この試合の特別感を跳ねのけられなかったと話している。

清水の秋葉忠宏監督は、国立で悔しい思いをした選手たちが結果を出してくれると信じて送り出した。その期待に応えた北川選手の得点をチームで守り抜いての大きな勝利だった。



「DAZN明治安田J1リーグ ハイライト【PICK UP MATCH】東京V vs 清水 : 第1節」(2025年2月16日配信)

※記事内の情報は配信時点の情報です。