
【サッカーJ1リーグ編】「3位東京ヴェルディ、2位名古屋グランパス、1位は?」2025クラブ別の入場者数ランキング
J1リーグの2025シーズンが開幕し、熾烈な戦いが繰り広げられている。とくにホームの試合では、サポーターの歓声が選手を後押し、よい結果を残すチームも少なくない。それでは、開幕からホーム戦3試合で、より多くのサポーターが足を運んだのはどのチームなのだろうか?クラブ別入場者数を、5位から順に見ていきたい。※トップ画像出典/Getty Images

【第5位】サンフレッチェ広島:77,449人
第5位はサンフレッチェ広島。ホームスタジアムであるエディオンピースウイング広島に、77449人が訪れた。昨季から、ホームスタジアムが「エディオンスタジアム広島」から「エディオンピースウイング広島」となり、入場者数が増加した。その理由としてあげられるのが、繁華街や観光地から近く、アクセスがよくなったこと。それに加えて全座席に屋根があり、雨が降っても観戦を気にせず楽しめることも魅力のようだ。ピッチと観客席の距離が各方面最短8mと、より近い距離から応援できることもサポーターが集まる1つの理由となっている。昨季から引き続き、今季も多くのサポーターが足を運んでいる。
【第4位】ガンバ大阪:86,545人
第4位はガンバ大阪で、86,545人が訪れた。ホームスタジアムは、パナソニックスタジアム吹田。約40,000人収容可能で、スタンドはピッチから最短7mと近い距離から試合を観戦できる。座席の傾斜に角度を付け、後方の席でも臨場感を感じられることも魅力の1つ。昨季は4位と好成績を残したこともあり、チームが好調になるとともに入場者数も増加したといえる。今季もサポーターの期待感から、入場者数を高いまま維持しているようだ。
【第3位】東京ヴェルディ:90,101人
第3位は、味の素スタジアムを本拠地とする東京ヴェルディで90,101人が訪れた。
昨季から16年ぶりにJ1挑戦となった東京Vは、最終順位を6位でリーグ戦を終えた。J1に昇格してから、入場者数は大幅に増加。昨季を好成績で終えたこともあり、今季も期待感から入場者数を維持している。今季の開幕戦は、2023年12月2日にJ1昇格をかけて対決した清水エスパルスと国立競技場で対戦。国立競技場という特別な場所でのホームゲームであり、さらに相手が清水ということで、52,541人ものサポーターが訪れた。これが、今回のランキングに大きな影響を与えたようだ。
【第2位】名古屋グランパス:98,032人
第2位にランクインしたのは名古屋グランパス。本拠地は豊田スタジアムで、98,032人が訪れた。
2013年にJリーグが実施した「ファンのチームへの愛着度」ランキングで最下位になった名古屋は、入場者数が伸び悩んでいた。それに危機感を感じた運営は、スタジアムを訪れたサポーターの情報を集めて分析し、集客数を増加させるためのさまざまな取り組みを始めたそうだ。その結果、現在はチームの成績にかかわらず、スタジアムを訪れる人が多くなっている。2024年はそれを証明するように、リーグ戦1試合当たりの平均入場者数が過去最多に。今季もその勢いのまま、多くのサポーターが本拠地に足を運ぶことを期待したい。
【第1位】浦和レッドダイヤモンズ:111,604人
第1位に輝いたのは、111,604人を動員した浦和レッドダイヤモンズだ。
ホームスタジアムは埼玉スタジアム2002。ホームタウンの浦和は、もともと明治時代からサッカーが親しまれていた地域だという。Jリーグが開幕すると、地元から愛されるチームとなり、多くの固定のサポーターを獲得。本拠地となっている埼玉スタジアム2002は、FIFAワールドカップ開催のために建設されたサッカー専用スタジアムの1つで、陸上トラックがなく、観客席とピッチが近く試合が見やすいため、多くのサポーターが足を運ぶ魅力となっている。さらに、熱狂的なサポーターが多い浦和は、迫力のある応援が特徴。アウェイでもホーム並みの応援できるほどサポーターが試合会場に足を運ぶ。直接、選手を応援したい気持ちが強いのか、今季も安定してホームスタジアムの入場者数が高い水準で推移しているようだ。
クラブ別入場者数から見えてきたチームの状況とサポーターの関係
今季のJ1リーグのクラブ別入場者数を見比べたところ、昨季に好調だった東京V、G大阪、広島が3位から5位にランクインした。やはり結果を残したチームは、より多くのサポーターがホームゲームに訪れ、現地で応援する傾向にあるようだ。今季はまだ勝ち点の差がなく、順位の変動も多いが、勝ち点を大きく伸ばすチームが出てくると、入場者数にも大きな変化が出てくるかもしれない。一方、1位と2位を獲得した浦和と名古屋は、固定のファンが多い。成績にかかわらず、スタジアムを訪れるサポーターの多さが、上位でのランクインに影響したようだ。サポーターの熱い応援は、選手のプレーを後押しする。試合の結果だけでなく、それぞれのクラブチームとサポーターの関係にも着目し、Jリーグ観戦を楽しんでいきたい。
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