ポストシーズン史上初日本人投手対決!をプレイバックー今シーズン話題になった“ミラクルメッツ”も解説
2024年10月13日ナショナルリーグ西地区1位、大谷翔平選手や山本由伸投手を擁するドジャースは、同地区ワイルドカードで勝ち上がってきたダルビッシュ有投手、松井祐樹投手が所属するパドレスと地区シリーズで激突。2勝2敗で迎えた第5戦、ドジャースの先発は山本投手、パドレスの先発はダルビッシュ投手と史上初のポストシーズンでの日本人投手対決が実現した。トップ画像出典/Getty Images
史上初日本人投手対決!をプレイバック
MLBポストシーズン地区シリーズで対戦したドジャーズとパドレス。2勝2敗の対スコアで行われた第5戦。勝ったチームがリーグチャンピオンシップへ駒を進めるという大事な試合で先発を任せられたのは、ドジャーズは山本投手、パドレスはダルビッシュ投手と日本人投手同士となった。
両投手とも2試合目の登板となり、山本投手は第1戦に登板し3回5失点と結果を残せず、一方ダルビッシュ投手は第2戦目に登板し7回1失点で勝利投手になっていた。
背水の陣で臨んだ山本投手は1回からエンジン全開。三振と凡打の山を築き5回2安打無失点でリリーフ陣に後を託す形に。ダルビッシュ投手も7回まで1失点と好投。しかし同回に、テオスカー・ヘルナンデス選手に痛恨のホームランを浴び、6回⅔、2失点でマウンドを降りた。試合は、好投の山本投手から託されたドジャースのリリーフ陣がリードを守り抜き2対0で勝利を収め、山本投手は勝利投手となった。
출처/Getty Images
ダルビッシュのうまさが際立った大谷との対決を分析!
今季レギュラーシーズンで史上初50-50を達成した大谷選手とダルビッシュ投手の対戦。ポストシーズン初対戦となる第2戦では、3打数0安打と抑え込んだダルビッシュ投手。第5戦も、1打席目、インコースひざ元へのスライダーを振らせて三振。2打席目はサードフライ。3打席目も三振とこの試合も完璧に抑え込んだ。
출처/Getty Images
コメンテーターの川﨑宗則氏は、ダルビッシュ投手が大谷選手を抑えた要因として地区シリーズパドレス戦第1戦の大谷選手の打席が大きく影響しているのではないかと語る。
「1戦目パドレス先発の右腕シーツ投手の外角高めのフォーシームをレフトではなくライトに打った大谷選手のホームランを見て、今回はストレートにタイミングが合っているストレートを捨てて変化球を主体にしようと変えてきたんでしょうね」実際ダルビッシュ投手が大谷選手と対戦した全28球のうちストレートはわずか3球。変化球を駆使して見事に抑え込んだ。
話題になった“ミラクルメッツ”とは
リーグチャンピオンシップへ進出したドジャースの対戦相手はフィリーズを3勝1敗で下したメッツだったわけだが、当時「ミラクルメッツ」と評されていた。コメンテーターの山本萩子氏はメッツについてこう語っていた。
「ミラクルメッツっていう言葉があるんです。これはもともと1969年にレッドソックスとワールドシリーズで戦った時のことに由来しています。その時に2勝3敗、敗北まであと1球っていう追い込まれたところから逆転して優勝したんですよ。その歴史があって、ミラクルメッツと言っているんです」
今年のメッツは、ポストシーズン5戦中4戦が逆転勝ちとミラクルメッツを彷彿とさせる活躍を見せていた。山本は同チームの注目の選手としてフランシスコ・リンドーア選手をあげた。「大谷選手と一緒の1番バッターで、リードされていた試合で逆転満塁ホームランを打つなどメッツをここまで勢いづけた選手といても過言ではないんです」
メッツには元ソフトバンクホークスの千賀滉大投手も在籍しているが、10月13日時点ではドジャース対メッツ第1戦の予告先発に千賀が選ばれており、大谷選手との対決も注目されていた。
残念ながらその対決はかなわず、チームとしても今シーズンはミラクルメッツとはならなかった。
佐々木朗希(出典/Getty Images)
また12月19日のニューヨーク・ポスト紙(電子版)によるとメッツが。千葉ロッテから大リーグ移籍を目指す佐々木朗希とロスアンゼルスで面談としたと報じた。同選手の争奪戦が本格化しているが、もしメッツへの移籍が叶えば今オフ注目が集まることは必至。オフシーズンもMLBから目が離せそうにない。
『ABEMAスポーツタイム』#57より
配信日:2024年10月13日(日)22:00~ 毎週日曜日配信
内容: スポーツ界をにぎわせている話題から最新情報まで、番組ならでは視点で取り上げる"スポーツ"が一層面白くなる番組。
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています