
「前評判通りの活躍」今季も活躍が期待されるパ・リーグの2大ルーキー投手とは
2025年シーズンに向けて、2024年シーズンの日本プロ野球を振り返る。今回は2024年リーグ優勝を果たしたソフトバンクの打線の威力をプレイバック。今年も活躍に期待がかかる2大ルーキー投手も紹介する。※トップ画像/PhotoAC

昨シーズンの独走を支えた”最強鷹打線”を振り返る
2024年6月30日の日本ハム対ソフトバンクの一戦。この日はソフト打線が大爆発、17安打10得点で快勝した。野球解説者の里崎氏はソフトバンク好調の要因について「昨年(2023年)はけが人が出るとバックアップメンバーがバックアップしきれず、12連敗をしたりしていた。今年はレギュラーの選手がけがで抜けていても、正木智也、廣瀬隆太、柳町達の慶應トリオがしっかり活躍できている。そこに主力選手の状態が上がってきていることもあって、今年は層の厚さが出ている」と話す。昨シーズン最強の鷹打線は注目を集めていた。
この試合のソフトバンク先発は、現在“防御率トップ”リバン・モイネロ。6回無失点という素晴らしいピッチングだった。「攻撃ばっかりでしたね。守備が無かった。表はソフトバンクの攻撃、裏はモイネロの攻撃。もうずっと攻撃」と、里崎氏はソフトバンクの投打が嚙み合っていることを評価していた。
モイネロは2024年パ・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得している。今季も開幕に向け順調に調整できていると報じられている。
2024年ソフトバンクはリーグ優勝を果たしたものの、日本一の座は26年ぶり3度目の横浜ベイスターズに渡った。昨シーズンに見せてくれた“最強鷹打線は今シーズンも見られるのかー引き続き注目だ。
昨シーズンに大活躍したパ・リーグ2大“ルーキー”をピックアップ
2023年の西武のドラフト1位投手で2024年の新人王に輝いた、武内夏暉。「前評判通りの活躍」と里崎氏も太鼓判を押す武内は、昨年7月時点で9試合登板で5勝0敗、防御率1.10、奪三振44という素晴らしい成績を収め、最終的に21試合登板、10勝6敗、防御率2.17、奪三振107という2桁勝利をおさめている。里崎氏は「ケガで1ヵ月くらい離脱もあった中で、この成績。チームが苦しい中での5勝0敗というのも、どれだけ点を取られていないのかと勝ち運を示している」と評価しこのままケガなく行けば、2桁勝利は間違いないと話していた。まさにその予想通りの結果となったわけだ。
そんな武内に対抗しうる選手といえるのが、ルーキーながらオリックス・バファローズの中継ぎとして欠かせない存在となった、ドラフト6位の古田島成龍だ。昨年の7月時点では連続無失点プロ野球タイ記録を達成し、1勝13ホールド、防御率0.40という数字をたたき出している。里崎氏は「50試合投げて、30ホールドできれば新人王の可能性も見えてくる」とコメントしたが、残念ながら24ホールドにとどまる結果となり、“新人王”は武内の手に渡った。古田は今シーズン「先発」への挑戦を表明していたが、今年3月チーム事情で救援を「継続」することが決定し再出発に向けて準備を進めている。
両者とも今季の活躍が楽しみだ。
「ABEMA バズ!パ・リーグ #14(ゲスト里崎 智也)」(2024年7月5日配信)より
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています