ドイツからイギリス、東京からプレミアへ！海外移籍の新たな道を歩む鎌田大地と松木玖生

ヨーロッパサッカー界の新シーズン開幕を控え、ドイツのバイエルン・ミュンヘンに伊藤洋輝選手、同じくドイツのマインツに佐野海舟選手と、次々と日本の若き精鋭たちの移籍先が決まっている。

今回注目したのは、イングランド1部リーグのクリスタル・パレスへ移籍が決定した鎌田選手。なんとクリスタル・パレスで監督を務めているのは、以前フランクフルト時代の恩師でもあるオリヴァー・グラスナー監督だという。2021年～2023年のフランクフルト監督時代に、鎌田選手は主軸となり42年ぶりのヨーロッパリーグ制覇という偉業に貢献した。昨シーズンは試合出場の機会に恵まれず苦しんでいた鎌田選手、クリスタル・パレスへの移籍はグラスナー監督の存在が大きな決め手になったという。そんな鎌田選手の移籍に関して、ネットやSNSで『大きな共通点』が話題になっているらしい。

サガン鳥栖のカラス、シント＝トロイデンVVのカナリア、フランクフルトの鷲、SSラツィオの鷲、そしてクリスタル・パレスの鷲。そう、鎌田選手が所属したチームのエンブレムには鳥があしらわれているのだ。さらにクラブだけではなく、日本代表のエンブレムにもヤタガラスが使用されている。もはや偶然とは思えない共通点にSNSでは「鳥縛りおもしろい」「鳥縛りがちゃんと継続されている」といった興がる声が上がっていた。エンブレムはさておき、日本代表としても活躍中の鎌田選手。以前の恩師が率いるクラブでの輝かしい活躍も願ってならない。

海外クラブ移籍のため、FC東京を離脱することになった松木選手。最後の試合となるアルビレックス新潟戦は、ベンチスタートとなった。

前半6分、遠藤渓太選手が左からドリブルで持ち運び、そのまま鋭いシュートを放ち先制点を獲得。遠藤選手の15試合ぶりのゴールに、ベンチもスタンドも共に喜びに沸いた。そして後半16分、松木選手はディエゴ選手からキャプテンマークを授かり熱い抱擁を交わした。そしてサポーターの声援を受け感慨深げな表情でFC東京での最後の試合へ向かった。交代の瞬間にSNS上では「最後に魅せてやれ」「玖生沢山暴れてきて！」など、活躍を期待するファンの声で溢れていたという。

交代直後の18分、フリーキックのチャンス。松木選手の蹴ったボールは選手の壁を抜けて直接ゴールを狙っていた。残念ながら相手GKに阻まれたものの、期待に応えたいという気迫は十分に伝わっただろう。さらにその5分後、相手ボールを奪いそのままキープ。左サイドに待ち受けていた同期の野澤零温選手に展開し、再び野澤選手よりパスを受けゴールに向けて蹴る。惜しくも防がれてしまったが、貪欲に攻める姿勢はどこか鬼気迫る勢いだ。その後、野澤選手がJ1初ゴールで追加点、2-0となった。そしてホイッスルが鳴り響き試合終了。松木選手のラストマッチは笑顔と勝利で飾られた。

試合終了後、サポーターに「この度海外移籍に挑戦することになりました。皆さんと分かち合えた時間は忘れることはないし、またFC東京に在籍した偉大な選手になれるように頑張りたいと思います。ありがとうございました！」と感謝の言葉を直接伝えた。深くお辞儀をする松木選手に、サポーターから惜しみない拍手が送られる。挑戦する若き選手の姿に「21歳のキャプテン頼もしかった！」「海外で活躍して代表のスタメンに！」などという、松木選手の功績への感謝やこれからに期待するコメントが寄せられた。

プレミアリーグ・サウサンプトンへの海外移籍が決まった松木選手、今後世界での活躍に目が離せない。

配信日：2024年7月15日（月）　毎週月曜あさ7時配信

※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています