Gettyimages 1483931534

シュトゥットガルトで攻撃力を増した“遠藤航”‐奇跡のゴールの真相と知られざる父親としての素顔とは

日本代表でキャプテンを務め、現在はイングランドプレミアリーグのリヴァプールFCで活躍する遠藤航。4年間所属したシュトゥットガルトでの挑戦や成長、奇跡のゴールの真相、ドイツでの家族との生活などを「ABEMAスポーツタイム」昨年配信の対談にて語った。※トップ画像出典/Getty Images

Icon %e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af 1 キングギア編集部 エンタメ班 | 2024/12/14

シュトゥットガルトが残留プレーオフにまわったタフなシーズンを振り返る

2022-23シーズン、遠藤選手が所属するドイツブンデスリーガ1部のシュトゥットガルトは、最終戦でボーフムと順位が入れ替わり、16位で残留プレーオフにまわるなど厳しいシーズンだった。結果的に1部残留を決めたがそのときの心情を遠藤選手は「すごくタフなシーズンだったが、どんな形であれ残留したことがすごく大事だと思っています。」と話す。

当時ボーフムに所属していた日本代表の浅野琢磨とは、共に1部残留ができて良かったと話したという。多くの日本人選手が所属するブンデスリーガだが、普段から情報を共有したりなどはあまりしないと話す。「代表で会ったときにはお互いに“最近どう?”みたいな話はしますけどね。気にかけてはいますが、自分から連絡を取ることはほとんどしないです」

2年連続で獲得していた“最多デュエル賞”を今シーズン逃した理由とは

遠藤選手の持ち味といえば、攻守に渡る戦術的予測力や強靭なフィジカルによる球際の強さ。特に1対1の攻防を意味するデュエル能力は、世界トップクラスだ。歴史的勝利を収めた2022年カタールワールドカップのドイツ戦では、デュエル11勝という驚異的なスタッツを記録している。

ドイツメディアが選ぶ「守備的ミッドフィルダーランキング」では6位に選ばれ、ブンデスリーガでは2年連続で“最多デュエル賞”を獲得。「デュエル王」とも呼ばれる遠藤選手だが、3年目は賞を取り逃がすことになる。

その理由について「今シーズンはデュエルよりも“ゴールを決める”、“アシストをする”など攻撃面でいかに結果を残せるかということにこだわっていた。その結果5ゴール・5アシストというキャリアハイの成績を残せたので、良かったです」と語った。

攻撃的プレーの選択肢が増えた結果生まれた奇跡的ゴールの真相!

Thumb gettyimages 1483930966

출처/Getty Images

遠藤選手は「より攻撃的に」をテーマに掲げ、ポジションも1つ前の8番に上がったことでゴールに関わることが増えたと振り返る。番組内では気になったゴールのひとつとして、シーズン4ゴール目となる第29節アウクスブルク戦での、値千金の同点弾が取り上げられた。ゴール前で味方からの勢いあるパスをトラップしゴールに繋げた場面で、よく見るとトラップの瞬間、両ひざでボールを一瞬はさんでいるというものだった。

遠藤選手は「他にもっといいゴールあったと思いますけど…」と笑いながら、この奇跡的ゴールの真相をこう解説する。「パスが来たとき、とにかく自分の目の前の小さなスペースにボールを置かなければという気持ちだった。ブンデスリーガ移籍後、特に1部に上がってからはプレッシャーがすごく速い中で、どこにファーストタッチを置けばボールを奪われないかということに、常にこだわってプレーしている。そこが洗練されてきた結果のゴールだったと思います」遠藤選手のトラップの技術の高さは、日々の意識と積み重ねの賜物だ。

ケガなく長いシーズンを戦い抜く秘訣とは

ドイツに渡ってからの3シーズン、遠藤選手はケガでの欠場が1試合もない。そのタフな体作りについて、なにか特別なことをしているかという質問には「トレーナーを付けて精度の高いパーソナルトレーニングを週に1、2回やっています。これから海外を目指す選手たちにも伝えたいのは、“筋トレはした方がいい”ということです。筋肉をつけても速さはキープできると実感しているし、フィジカルの強さがとても大切だと感じています」と答えた。ドイツに渡って4年が経ち、環境にも慣れ、現地でのコミュニケーションも状況によってドイツ語と英語を使い分けているという。環境への順応力とコミュニケーション能力の高さも、長いシーズンを海外で戦うには大切な要因のひとつだ。

そして、シーズンを戦い抜く中でもうひとつの大きな支えとなっているのが、共にドイツで暮らす家族の存在だという。4人の子どもの父親である遠藤選手は「子どもたちの環境に適応する力には感心します。言葉の壁もあって大変だったと思うのですが、長男は自分よりも英語が堪能なのではないかと思うくらい。なかなか休みも合わないのでゆっくりした時間は取れないけど、サッカーを習い始めたので送り迎えをしたり、一番下の子は4歳でパパっ子なので一緒に遊んだりしています。子どもの笑顔を見るとパワーをもらえるし、奥さんにも本当に感謝しています」

番組の最後に、他の国でプレーしてみたいかという質問があった。遠藤選手は「子どもの頃からずっとイングランドのプレミアリーグでプレーするのが夢です。オファーがあれば家族のことなどを考えながら検討していきたいです」と話していた。

『ABEMAスポーツタイム』

タイトル:遠藤航が奇跡のゴールの真相を語る!さらに父親としての素顔も明らかに!
配信日:2023年
콘텐츠: スポーツ界をにぎわせている話題から最新情報まで、番組ならではの視点で取り上げる”スポーツ”が一層面白くなる番組。

※記事内の情報は配信時点の情報です