福岡ソフトバンクホークスドラフト3位/【安徳駿(あんとくしゅん)】富士大学
福岡ソフトバンクホークスはドラフト3位で富士大学の安徳駿投手を指名した。※イラスト/vaguely
プロフィール
名前:安徳駿(あんとくしゅん)
ポジション:투수
投打:右投げ右打ち
生年月日:2002年5月18日
出身:福岡県
身長/体重:177cm/82kg
経歴:久留米市立江南中学校(久留米BBC GO AHEAD)ー久留米市立久留米商業高等学校ー富士大学
選手としての特徴
最速152kmの直球を武器にした速球派の右腕。球質がよく、打者の手元でホップする「わかっていても打てない」伸びのあるストレートが特徴的だ。加えてカットボールやカーブ、縦のスライダー、チェンジアップなど、多彩な変化球を駆使する。高校時代までの球速は130km程度だったものの、当時の投球動画をYouTubeに投稿したところ、富士大学の安田慎太郎監督の目に留まりスカウトされる。
大学に入ると、下半身を中心としたトレーニングの甲斐もあり、球速は常に140km前半から後半を記録するようになった。大学での経験を通じて、変化球の精度も向上。特にチェンジアップやスプリットの完成度を高めることで、さらに幅広い投球スタイルを確立した。高い奪三振率と制球力を誇るため、四死球が少なく常に安定した成績を残せる投手である。
球歴
福岡県久留米市出身の安徳は、父親が野球経験者で、母親がソフトボール経験者という家庭環境で育ち、早くからバッティングセンターに通ったり、キャッチボールを楽しんだりしていた。小学1年生から地元の津福小学校で軟式野球をはじめ、中学校時代は久留米BBC GO AHEADという軟式野球チームに所属し、全国大会に出場。中学3年生の春には全国大会でベスト16に進出するなど、その実力を示していた。
イラスト/vaguely
久留米商業高校での活躍
高校は久留米商業高校に進学。2年生の夏に福岡県大会でデビューし、救援や先発として活躍。予選全4戦中3試合に登板し、12回1/3を9安打5失点に抑える力投を見せた。しかし、2年秋に右ヒジを痛め、その後はケガの影響で伸び悩む。3年生の春はコロナ禍で大会が中止となるも、夏の独自大会では筑後地区準優勝を果たす。しかし最後の大会は怪我の影響で投球回数は2回に留まった。
富士大学での活躍
高校卒業後は地元福岡を離れ、岩手県にある富士大学に進学。高校時代の投球動画をYouTubeで視聴していた安田監督直々のスカウトによるものだった。
大学ではケガの治療も兼ねて身体能力を向上させるため、下半身中心のウェイトトレーニングやプライオメトリクストレーニングに取り組んだ。初年度から球速141km/hを記録し、2年次には145km/hに達するなど、球速は着実に向上した。変化球の精度向上にも力を入れ、特にスライダーやカットボールの強化に取り組み、投手としての幅を広げることに成功した。
3年時には主に救援として活躍し、準々決勝や準決勝で力強い投球を見せた。全日本大学野球選手権や明治神宮大会では150km/h台の速球を記録し、秋の大会では最速151km/hをマーク。数々の大会で好投を見せたことがプロスカウトの注目を集めた。また4年目の春には先発としても活躍し、4試合を投げて防御率1.03と抜群の安定感を見せて最優秀防御率とベストナインを受賞した。特に開幕戦では143球を投げて完投勝利を収めるなど、先発としての能力も証明している。大学4年間での通算成績は16試合に登板し、6勝2敗、防御率1.21を記録。奪三振率10.86を誇り、プロ入り後の活躍も期待される。
出場成績
高校時代の成績
2018年夏の南福岡大会:準々決勝敗退秋の福岡大会:5回戦敗退
2019年春の福岡大会:2回戦敗退
夏の福岡大会:4回戦敗退
秋の福岡大会:準々決勝敗退
2020年春の福岡大会:中止
夏の福岡独自大会(筑後地区):準優勝
大学時代の成績
2021年春季リーグ戦:1位(登板なし)秋季リーグ戦:1位(登板なし)
2022年春季リーグ戦:1位(登板なし)
秋季リーグ戦:2位(登板なし)
2023年春季リーグ戦:1位(1試合 0勝0敗 2回 防御率4.50)
秋季リーグ戦:2位(5試合 3勝2敗 12回 防御率1.50)
2024年春季リーグ戦:2位(4試合 2勝0敗 26回1/3 防御率1.03)
秋季リーグ戦:1位(6試合 1勝0敗 19回1/3 防御率0.93)
※記事内の情報は配信時点の情報です(2024年12月現在)