【解説】初オリンピックで圧勝!“レスリング女子フリースタイル62kg級”金メダル 元木咲良
レスリング女子フリースタイル62kg級の元木咲良選手は、ウクライナのイリナ・コリアデンコ選手との決勝での激戦を制して金メダルを獲得した。※トップ画像出典 / Getty Images
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1回戦でルーマニア代表のインツェ選手、2回戦でカナダ代表のゴディネス・ゴンザレス選手に1ポイントも取らせず準決勝に駒を進めた元木選手。
ノルウェー代表のグレイス・ジェイコブ・バレン選手と対戦した準決勝では、後半、タックルから一気に4ポイントを奪われ2-7とされるなど、相手のアグレッシブな猛攻に苦しい展開を強いられた。しかし残り2分を切ったところで元木選手のそり投げが決まり、そのまま相手の両肩をマットにつけて大逆転のフォール勝ち。難しい試合を物にして、決勝へと駒を進めた。
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決勝では、序盤に1ポイント取られるものの、得意技のアンクルホールドで4点を奪い前半を終えると、後半にもポイントを重ね、最終的には12-1のテクニカルスペリオリティ。
圧勝といった内容で、初めてのオリンピックの舞台で、世界王者に輝いた。
<パリ五輪の戦績>
2回戦:ゴディネス・ゴンザレス/○3-0
準決勝 :グレイス・ジェイコブ・バレン/○4-2
決勝: イリナ・コリアデンコ/○3-1
<프로필>
元木選手は2002年生まれ、埼玉県出身。父・元木康年さんは2000年のシドニー五輪男子グレコローマンレスリング63kg級代表選手で、9位の成績。康年さんの影響でレスリングを始めた元木選手は、小学生の頃から頭角を現し、高校2年で世界カデット選手権46kg級などで優勝。2020年に育英大学へ。
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2022年に非オリンピック階級である59kg級で世界選手権3位になると、その後62kg級に階級を上げた。大学4年次の世界選手権では、決勝で東京2020の銀メダリストであるキルギス代表のアイスルー・ティニベコワ選手に敗れたものの、メダルを獲得したことによりパリ五輪の代表の座を射止めた。準決勝で見せたような粘り強いレスリングで、康年さんがなし得なかったオリンピックでのメダル獲得の夢を現実させた。