森保一監督×亀田誠治氏のスペシャル対談も実現の「日比谷音楽祭 2024」
音楽プロデューサーでベーシストの亀田誠治氏が実行委員長を務める『日比谷音楽祭2024』が6月8日~9日にかけて日比谷公園とその周辺地域で開催された。「音楽の新しい循環をみんなでつくる、フリーでボーダーレスな音楽祭」を掲げて2019年に始まった音楽祭は今年で6年目を迎え、亀田氏の思いに共感した58組のアーティストが集結。2日間で延べ17万5000人が会場で周辺エリアを訪れ、思い思いに音楽を楽しんだ。©日比谷音楽祭実行委員会
日比谷音楽祭ではこれまでと同様にトップアーティストによるライブパフォーマンスに加えて、トークショーや音楽体験ができるワークショップなど、さまざまな配信コンテンツが彩りを添えたが、今年は、サッカー日本代表監督の森保一監督と亀田誠治氏によるスペシャル鼎談「サッカーと音楽がつなぐ文化と未来」』も実現。GAKU-MCがMCを務める中で、初対面の二人がGAKU-MCのMCでトークを繰り広げた(配信限定)。
画像提供 / 日比谷音楽祭実行委員会
HIDAMARI(日比谷公園健康広場)ステージでは超満員の大観衆に向けて「東京の杉並から来ましたGAKU-MCです」と挨拶したGAKU-MCは、アコースティックアレンジで、日本代表の応援ソングとしてもお馴染みの『勝利の笑みを 君と』(桜井和寿氏とのユニット、ウカスカジー名義で発表)をはじめ、5曲を披露。時折日比谷音楽祭の趣旨や、震災復興への想いなどに触れたMCを交えながら、観客との掛け合いやコーラスで会場を一つにしていくパフォーマンスも印象的だった。
필자 촬영
モルテンとのコラボレーションで当日に販売された組み立て式サッカーボールMY FOOTBALL KIT。ボールにはGAKU-MCさんのロゴがデザインされている。
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日比谷音楽祭2024では、ライブパフォーマンスだけでなく、参加者自身も身体を動かすさまざまなワークショップやプログラムも会場を盛り上げた。ONGAKUDO(日比谷野外小音楽堂)ステージで音楽祭のトップバッターを務めたEXILE TETSUYA with EXPGによるダンスワークショップでは『Choo Choo TRAIN』などの名曲を使ったダンスワークで、集まった約900人の参加者を盛り上げた。
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サテライト会場東京ミッドタウン日比谷にある日比谷ステップ広場のHIROBAステージでは、 2日間にわたりドリカムディスコ2024(DJ KING MASA=DREAMS COME TRUE 中村正人 / S+AKS-2)による「ドリカムディスコ 2024」が開催された。ディスコナンバーにアレンジされた『決戦は金曜日-DOSCO prime Ver-』では、会場を2グループに分けてダンス対決を行うなど、観客を巻きこみながら日比谷の街を盛り上げた。
Hibiya Dream SessionにはSpitz、佐野元春、小田和正らが登場
画像提供 / 日比谷音楽祭実行委員会
日比谷音楽祭2024のYAONステージ(日比谷公園大音楽堂)で行われるHibiya Dream Sessionは、今年も3ステージが行われ、豪華共演で会場を盛り上げた。
初日の夕方に行われた「Hibiya Dream Session 1」には「野音に立つのは21年ぶり、ライブ自体も4か月ぶり」(草野マサムネ)というスピッツが初登場。レコーディングの時期に、日比谷音楽祭のスポンサー集めに追われる
亀田氏の姿を見ていたというスピッツのステージは『チェリー』で幕を開け、『ロビンソン』、『美しい鰭』、『楓』など計7曲を披露した。
日比谷音楽祭の目玉企画Hibiya Dream Sessionは、今年も3ステージが行われ、豪華共演で会場を盛り上げた。
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「Hibiya Dream Session 1」で行われたアンコールで、KREVAと草野マサムネが2007年に発表した『くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ』のイントロが流れると、会場からは驚きの感情が籠った大歓声が湧き上がった。その後、セッションの出演者全員による『空も飛べるはず』で、大きな拍手とともに幕を下ろした。
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「Hibiya Dream Session 2」は、東京スカパラダイスオーケストラによるバンド演奏で幕を開けた。
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東京スカパラダイスオーケストラは田島貴男(Original Love)とのコラボレーション曲の『めくれたオレンジ』を披露するなど、なかなか聴けない“レア曲”の登場に会場の盛り上がりは最高潮に。画像提供 / 日比谷音楽祭実行委員会
「Hibiya Dream Session 2」の最後には、アメリカに住んでいた1980年代にニューヨークのセントラルパークでフリーコンサートを目撃し、亀田氏の日比谷音楽祭への想いに共感したという佐野元春が登場した。
大歓声に迎えられる中で『Youngbloods(New Recording 2024)』を歌い上げると、「皆さん、どうもありがとう。日比谷音楽祭に、出演できてとてもうれしく思っています。亀田さんの情熱で、この音楽祭が実現できているんだと思います。亀田さんに大きな拍手を!」と話し、拍手の鳴り響く中で、『約束の橋(New Recording 2024)』を披露した。
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この日出演した石川さゆり、石原慎也(Saucy Dog)、TOMOOらによる佐野の代表曲『サムデイ』の熱唱で、Session 2は締めくくられた。
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日比谷音楽祭のラストを飾る「Hibiya Dream Session 3」は、2ステージ続けての出演となる石川さゆりによる『ソーラン節』で幕を開けた。
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ハラミちゃんは「自身の強い要望で実現した」という亀田氏と河村”カースケ”智康、そして東京スカパラダイスオーケストラホーンセクションによる『丸の内サディスティック』のセッションや、ピアノで全世代が楽しめるアニメソングメドレーを披露して盛り上げた。
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2日間に及ぶイベントの大トリを務めたのは小田和正。『言葉にできない』、『たしかなこと』の2曲が披露されると、その優しい歌声に観客は息を止め、聴き入っていた。
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最後に日比谷ブロードウェイ(井上芳雄, 石丸幹二, 遥海)を迎え入れて歌ったのは、名曲『ラブ・ストーリーは突然に』。イントロがかかった瞬間に会場中が立ち上がり、手を挙げてクラップをしながら共に熱唱し、感動の渦につつまれた。最後に、実行委員長の亀田氏が、「1年をかけて準備してきましたが、あっという間の2日間でした。今日はここで終わりとなりますが、これからも日比谷音楽祭の想いを伝えていきます。これからの日比谷音楽祭をよろしくお願いします!」と、感謝と今後の開催実現に向けた熱いメッセージを口にし、2日間に渡る日比谷音楽祭2024は幕を下ろした。
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日比谷音楽祭2024 クラウドファンディング、終了まであとわずか(7月3日23時まで)