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“승리도 패배도 모두가 양식이 된다” 전 RIZIN 파이터 “아사쿠라 칸나”의 힘의 뒷면과 새로운 도전

日本の女子総合格闘技を牽引してきた浅倉カンナ。数々の激闘の裏にあったのは、華々しい勝利だけではなく、悔しさや葛藤、そして自分自身と静かに向き合う時間だった。引退後の今、「好きな色」や「好きな言葉」から始まるインタビューは、格闘家としての強さだけでなく、一人の女性としての素顔を映し出す。幼少期の恥ずかしがり屋な自分、20歳で迎えたシンデレラストーリー、成長の停滞を感じた苦悩、そして「格闘技のない人生」を歩み始めた今の想いまで――。※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)

상이케다 텟페이 | 2025/02/26

「好き」を語る時間――色、言葉、そして大切な場所

──好きな色は?

1つ選ぶなら…黄色かな。明るい色が好きですし、夏も好きなので、自然と黄色が好きですね。

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──好きな言葉は?

「経験」ですね。中学生の頃から仲のいい友達がいて、その子とよく「人生経験」って言ってたんです。良いことも悪いことも「全部、経験だよね」って乗り越えてきて、今でもその言葉をよく使います。

特に、何かうまくいかないときでも「これも経験」と思えば、乗り切れる気がしますね。


──私服のスタイルは?

どんな服を着るか…難しいですね(笑)。

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──引退してから、服の好みは変わりましたか?

大きくは変わらないですけど、私服を着る機会が増えたので、多少は変わったかもしれません。現役の頃はジャージで1日過ごすことも普通にあったんですけど、今はそういうことがなくなりましたね。でも、スカートはあまり履かないかも。カジュアルなスタイルが好きです。

──次の質問で好きな国は?

日本!

──海外にはどのくらい行きましたか?

選手時代は国際大会や合宿でいろんな国に行きましたね。レスリングの大会で行ったのは、スウェーデン、モンゴル、アゼルバイジャン。練習ではアメリカにも行きました。

どの国も良かったですが、やっぱり日本が一番落ち着きますね。環境もいいし、何よりみんながいる日本が好きです。

恥ずかしがり屋だった私が、マットの上に立つまで

──幼い頃って、どんな子供でしたか?

めちゃくちゃ人見知りで、恥ずかしがり屋でした。

人前に出るなんて絶対無理で、誰かに話しかけるのも苦手なタイプでしたね。


──そんな性格なのに、レスリングを始めたんですか?

はい。でも、レスリングをやるようになって、友達もできて、少しずつ変わっていきました。

ただ、最初の頃は「みんなが見ているマットの上で試合をする」なんて、信じられなかったです(笑)。


──今振り返ると、内気な自分が不思議ですか?

そうですね。「なんでそんなに人見知りだったんだろう?」って思うこともあります。でも、根本的には今も変わってなくて、目立つのが得意なタイプではないですね。人見知りほどではないけど、やっぱり恥ずかしがり屋なのは昔と同じかも。

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──カンナさんは年長さんからレスリングを始めたそうですが、当時はどんな気持ちでしたか?

最初は、ただただ楽しかったですね。まだ幼稚園だったので、レスリング教室に行っても、最初の頃はタックルとかはせずに、マット運動とか遊び感覚の練習が多かったんです。だから、「レスリング=楽しい!」って思って始めました。

でも、だんだん本格的な練習になっていくと、「あれ?ちょっとキツイぞ…」って思うことも増えました(笑)。

──内気な性格だったとのことですが、レスリングを始めて変化はありましたか?

始めた頃はまだ人見知りのままでしたね。すぐに性格が変わったわけではなくて、やっていくうちに少しずつ「変わってきたかな」と感じるようになった感じです。

16歳の決断と、20歳のシンデレラストーリー

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──格闘技が職業になっていく中で、「これが転機だった」と感じた瞬間はありますか?

高校生のときに、レスリングを辞めたことが大きなターニングポイントでした。レスリングでは本気で上を目指してやっていたんですが、高校生のときに辞めることになって…。当時は本当に辛い決断だったんですけど、今振り返ると、あの決断がなかったら総合格闘技に出会っていなかったし、今の自分もいなかったと思います。

16歳の自分はすごくしんどかったけど、結果的には「いい方向に進んだ時期」だったのかもしれないですね。

──カンナさんが2017年の大晦日にRENAさんに勝った試合、実は生で観ていました!

えー!ありがとうございます!でも、もうあれから8年も経ったんですね…怖い(笑)。

──あの試合は、まさに人生が変わった瞬間だったんじゃないですか?

本当に、あの試合で人生が変わりましたね。次の日から外に出ると、「昨日の試合、観ました!」って声をかけられるようになって。たぶん、自分自身はそんなに変わっていないんですけど、周りが変わったというか、環境が一気に変わった実感はありました。

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──あの試合って、まさに“一夜のシンデレラストーリー”みたいな瞬間でしたよね。喜びもある一方で、プレッシャーや孤独感みたいなものもありましたか?

そうですね。あの時、私はまだ20歳で、正直、何が起きてるのか分からないままがむしゃらでした。

試合に勝った瞬間は、もちろん「嬉しい!」という気持ちもあったんですけど、それと同時に、「やっと終わった…!」という安堵感も大きかったです。

トーナメントを優勝するために、1年間ずっとその日を目指してやってきたので、「ここにすべてを懸けてきた」という気持ちが強くて。

あと、レスリング時代には思うようにいかないことも多かったけど、あの時初めて「こうやって自分にも“うまくいく日”が来るんだ」って思えましたね。

がむしゃらな日々と、試合でしか感じられなかった成長

──2018年に入ってからの日々、カンナさんはどんなことを意識しながら過ごしていましたか?

うーん…でも、当時はとにかく「常に強くなりたい」というシンプルな感情だけでやっていましたね。

私は「試合があるから練習する」「試合が決まりそうだから頑張る」みたいな感覚が絶対に嫌で、常に練習して、いつでも試合ができる状態でいたかったんです。練習自体も楽しかったし、とにかく強くなることだけを考えていました。

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──今振り返ると、あの頃の自分をどう思いますか?

今思うと…たぶん「コップに水を注ぎ続けて、溢れそうになっていた」ような感覚だったのかもしれないですね。

でも、あの時はそれが良かったし、全然後悔はないです。がむしゃらに強くなりたかったし、それ以外のこと、例えばお金を稼ぎたいとか、目立ちたいとか、そういう欲は一切なくて、ただ純粋に格闘技が強くなりたかった。

だからこそ、思いっきり打ち込めたし、当時はそのスタイルが合っていたんだと思います。

──何戦も戦ってきたと思いますが、「自分、強くなったな」と感じた瞬間はありますか?

それは毎試合感じていましたね。私は試合でしか成長を実感できなかったので、だからこそ試合をたくさんしたかった。試合のたびに「前回よりも強くなったな」と思えていたんです。

でも、ここ1〜2年は少し違ってきて…。

成長への疑問と、負けから立ち上がる強さの狭間で

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촬영/마츠카와 리카(수염 기획)

──引退を考えたのも、この1〜2年だったんですよね?

そうですね。それまでは、試合のたびに成長を感じられていたのに、ここ1〜2年は「自分、成長してるのかな?」って疑問に思うことが増えてきて。

「もしかして、成長が落ち着いちゃったんじゃないか?」って感じることが多くなったのは、確かにこの1〜2年でしたね。

──例えば、勝てなくなったときは、どういうふうに自分と向き合っていましたか?

負けるのって、めちゃくちゃ悔しいじゃないですか。でも、負けたこと自体はもう変えられない。

だから、試合が終わった後は、「あの時こうしていればよかった」とか、「試合前の準備の段階で、これをやっておけばよかった」とか、ひたすら振り返る時間でしたね。

試合のことだけじゃなくて、その試合に向けたすべての期間を振り返って「もっとこうすればよかった」って後悔することもありました。

──負けたことで、すごく落ち込むこともありましたか?

もちろん、めちゃくちゃ悔しいですし、負けた直後はどん底に落ちることもあります。でも、私はわりと切り替えが早いタイプで。

「終わったことを悩んでもしょうがない。じゃあ次、どうするか?」

って考える方なので、負けてズーンと引きずることはあまりなかったですね。もう、「次やるしかない!」っていう気持ちで動いていました。



浅倉カンナ(あさくら・かんな)
1997年10月12日生まれ、千葉県出身。幼い頃からレスリングを始め国際経験も持つ。2014年10月、17歳でプロデビューを果たすと、女子高生ファイターとして注目を集める。16年末よりRIZINに主戦場を移し、17年スーパーアトム級GPでは大晦日の準決勝でマリア・オリベイラに腕十字を極め、決勝ではRENAの打撃に臆することなくタックルを仕掛け、得意のバックチョークで絞め落とし優勝を果たした。18年と21年にタイトルマッチも経験。2024年9月『RIZIN.48』にて王者 伊澤星花との試合をもって現役を引退した。


Hair&make:Chiyo Kato  (PUENTE.Inc)

Photo:Rika Matsukawa