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世界からも注目を浴びる大型“20歳”日本代表DF高井幸大のさらなる可能性
Jリーグがシーズン終了後に表彰されるベストヤングプレーヤー賞は、シーズンで最も活躍を見せた21歳以下の若手選手に贈られる。その2024シーズンのベストヤングプレーヤー賞を勝ち取ったのは、川崎フロンターレに所属するDF高井幸大。無限の可能性を秘める20歳の高井の経歴やプレイスタイルの魅力に迫る。※トップ画像出典/Getty Images
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高さをいかしたヘディングと正確なフィード、攻撃の起点にもなるセンターバック
5歳からサッカーを始めた高井は、川崎フロンターレ育成組織にU12から入り、U18ユースではキャプテンを務めるなど順調にキャリアを積み上げてきた。2022年には高校2年生ながらトップチームとの契約を交わし、プロ入りを果たした。これはフロンターレ史上最年少という記録だ。そしてU-23日本代表としてパリオリンピックにも参加し、今後も注目を集める選手といえる。現在は川崎フロンターレのトップチームで活躍中だ。
高井は、190cmを超える体格が最大の武器のセンターバック。日本人離れした恵まれた体格で自身も憧れ、目標としているオランダ代表のファン・ダイクとも揶揄される高井のポテンシャルに注目だ。
空中戦では自身でも得意というヘディングでゴールへ押し込んだり、相手の攻撃を止めるなど体格を生かしたプレーが最大の武器。また、素晴らしいボール奪取と正確なパスも折り紙付きで、ロングパスのボールへの対応でチーム、ゲームの動きを変えることにも長けている。さらに、もともとフォワードだったという経緯もあり攻撃への起点ともなれるタイプ。スペースがあれば果敢に前へボールを運び、精度の高いフィードでパスを出すことができるのも魅力だ。
足元の技術だけではくステップワークも向上し、隙のないDFとして進化を続けている。高井自身は今後、ビルドアップを強化したいと語っている。相手を止めることや矢印を変えるようなゲームメイクも積極的に行っていく技巧派のセンターバックを目指していくのだろう。
2024年まで8年間、川崎フロンターレを率いた鬼木達監督は高井のことを高く評価している。
世界からも注目を浴びる大型“20歳”!さらなる可能性に期待
2024年はセンターバックの主軸として公式戦通算31試合に出場し2ゴール1アシストをマーク。U-23日本代表としてU23アジアカップとパリオリンピック2024に出場した他、9月に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選の中国代表戦でA代表デビューも飾った。
AFC U23アジアカップ決勝を前に、見違えるように成長を遂げた高井を日本サッカー協会の宮本恒靖会長は「ものすごい速度で成長した」と語る。約1年半前のU-19日本代表のアジア1次予選から観ている宮本会長は「(二つ下の)あの年代でも当時はまだ主力じゃなかったのに」と言い、高井自身も「ここまで来られるとは思っていなかった」と話していたのだとか。
AFC U23アジアカップ決勝を前に、見違えるように成長を遂げた高井を日本サッカー協会の宮本恒靖会長は「ものすごい速度で成長した」と語る。約1年半前のU-19日本代表のアジア1次予選から観ている宮本会長は「(二つ下の)あの年代でも当時はまだ主力じゃなかったのに」と言い、高井自身も「ここまで来られるとは思っていなかった」と話していたのだとか。
今シーズンから伊藤宏樹テクニカルダイレクターや登里享平(C大阪)が背負ってきた伝統の背番号2を継承した。日本の主力へと急成長中の高井に今後も注目したい。
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