Gettyimages 2185899351

2024 タイトルホルダーを紹介!セリーグの最優秀防御率を獲得した中日ドラゴンズ・髙橋宏斗のすごさとは

横浜DeNAベイスターズがシーズン3位からの下克上を果たし、26年ぶりの日本一に輝いて幕を下ろした2024年のプロ野球。個人タイトル争いも終盤まで熾烈を極めた。DAZNが配信する「2024 タイトルホルダー」では、投手5部門、打者6部門を受賞した選手にスポットを当て、今シーズンでの活躍をDAZNオリジナル編集でまとめた特別映像で振り返る。今回は、セ・リーグの最優秀防御率投手賞を獲得した中日ドラゴンズ・髙橋宏斗投手を紹介する。※トップ画像出典/Getty Images

Icon %e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af 1 キングギア編集部 エンタメ班 | 2025/01/13

髙橋宏斗のこれまでの戦績

愛知県の名門である、中京大学附属中京高等学校出身の髙橋宏斗投手。2020年、中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受け入団した。初年度である2021年シーズンの1軍先発はなく、2軍でじっくり力をつけた。2年目の2022年シーズンには、先発ローテーションを守り19試合に先発。6勝7敗の成績を収める。そして、翌年3月に行われた第5回WBCでは最年少で大抜擢。決勝戦のアメリカ戦では1イニングを任され、2三振を含む無得点で抑えインパクトを残した。その年は25試合に登板。WBCの疲れからか7勝11敗、防御率2.53と少々不本意な成績でシーズンを終える。

そして2024年シーズン、進化の年

2024年シーズンは髙橋にとって進化の年となった。21試合に登板し143イニングを投げ切る。150km/hを超える切れのあるストレートと、バッターの手元で鋭く落ちる変化球を駆使して三振と凡打の山を築く。特に注目すべきは被本塁打の少なさ、打者569人と対戦してたった1本しか打たれていない。被安打も107本と少なく、与四球は38個と前年の約半分に抑えた。結果、年間の防御率は1.38と前年の記録を大きく上回る成績を収め、見事に最優秀防御率投手賞の栄冠に輝いた。
2024年セ・リーグホームラン王・村上宗隆選手を、コーナーを突く変化球で三連続三振に切って取っていた。全くバットに当たる気配すらない変化球に、興奮を隠せない。しかし、1リーグ制だった1944年を最後に出ていない、シーズン被弾0の大記録に立ちはだかったのも村上だった。この試合後髙橋は、「村上さんに完璧に打たれたので、文句はないというかすがすがしいです」と語り、村上への尊敬も口にした。
2024年7月5日の広島戦(バンテリンドーム)に登板した髙橋。4安打99球で完封し、自身初のマダックスを達成した。好調を維持し7月は登板した4試合すべてで勝利を収め7月度の「大樹生命月間MVP」を初受賞。
受賞に際し髙橋は、「7月に投げた4試合で全てチームが勝っていること、自分が勝ち投手になっていることはすごくいいことだと思いますし、何よりも無失点で抑えられたことが良かったかなと思います」と振り返った。

2025年シーズン、真価が問われる年

2024年シーズン髙橋は12勝4敗、勝率7割5分と年間通して大車輪の活躍を見せチームの勝ち頭となった。防御率もシーズン終盤まで、1970年村山実投手以来(0.98)の防御率0点台も狙えたが、惜しくもたどり着けなかった。8月から9月の息切れ感は否めないが、素晴らしいシーズンとなったことは誰の目で見ても明らかだ。2025年シーズンに向け、チームは立浪和義監督から井上一樹新監督に代わり、新しい一歩を踏み出している。髙橋も、最多勝利投手、最多奪三振、沢村賞など獲得していないタイトルはまだまだある。2024年シーズンと同様、いや、それ以上の活躍を見せ日本を代表する投手へと飛躍する年になることは間違いない。
2025年シーズンは、髙橋宏斗からますます目が離せない。


『2024 タイトルホルダー』【セ・最優秀防御率】髙橋宏斗 (中日) より
配信日:2024年12月9日(月)
※記事内の情報は配信時点の情報です