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英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.54 「Jの舞台から消えつつある往年の名品編」

今年も惜しまれつつ偉大なサッカー選手たちが現役を引退されました。それと同時にベテラン選手に愛されていた名品スパイクも第一線から退くことになり、伝統的なモデルを愛するスパイクファンにとっては寂しい限りです。

아이콘 29634314 1815368455432881 1085668874 o코니시 히로아키 | 2021/03/19
 コロナ禍ではありますがJリーグが開幕し、サッカーファンとしては大変うれしく思います。ただ、感染の影響で試合ができないチームもあり、無事の回復とリーグへの復帰を願うばかりです。 今シーズン前、日本サッカー界を長年支えてきた名選手たちが引退されました(表紙)。

内田選手はヒザの故障さえなければ、もっと活躍されたことでしょう。 同じくヒザの故障に悩まされたジーコさんとのインスタグラムが切ないです。 まだお若いのでスパイクも今風ですが、引退時のスパイクはかなり使い込んでおられたような気がします。

中村選手はモレリアⅡ愛用者で有名ですが、モレリアⅡはまだまだJリーガーに大人気ですから、中村選手が引退されてもモレリアファンは心配ないですね。


前田遼一選手はJリーガーでただお一人のコパムンディアル(コパムン)愛用選手이었다.

コパムンは現在も生産されていますが、現役選手で今後あらたにこのモデルを使う方はおられないと思いますので、図1のリストからコパムンが消えてしまうことになりそうです。

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図1 
여기はJリーガー(J1~J3)全選手のスパイク検索ができるすごいサイトです。残念ながら2019年から更新されていませんが、ぜひ今後も続けていただければと思います。
 

佐藤寿人選手は長年ヒュンメルのスパイクをお使いでした。 最近は、現役、往年の有名サッカー選手の多くがYouTubeで興味深い動画を日々発信されていますが、早速、佐藤選手がこちらの動画でご自身のスパイクを紹介されていました(図2)。

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그림 2
 佐藤選手は16年半ヒュンメルのサポートを受けておられ、現役最後のモデルは右下ですが、その前はパラメヒコなど、プーマを履いていたそうです。
 ヒュンメルも偉大な広告塔が引退するのはかなり痛手だと思います。

スパイクを熱く語る動画を発信しているのは「ミスター・パラメヒコ」のおひとり、播戸選手です(図3左上)。


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그림 3
 往年の名選手たちによるパラメヒコ紹介サイト。
播戸選手の動画サイト(左上)。元FC東京の石川選手とのスパイク紹介で播戸選手ご自身のパラメヒコについても語られています。石川選手も中学時代にパラメヒコを愛用していたそうです。
現在、ジュビロのコーチになられた元祖「ミスター・パラメヒコ」中山選手の動画サイト(左下)。コーチになられてもシュータンにサインが入った特注パラメヒコをお使いです。
右は国営放送でも解説されている宮澤ミシェル氏の칼럼。パラメヒコデビュー前のことも書かれています。 

さて、図1のデータベースはパラメヒコが生産終了される以前のものでしたので、J1~J3の何名かはパラメヒコ使用選手がおられましたが、その後どうなったのかが気になったので調べてみました。



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그림 4
 (左)梁 勇基選手(仙台から鳥栖へ移籍)は現在もパラメヒコを愛用されているようですが、ソールはパラメヒコライト(こちらも廃版)の特注品のようです(参考サイト)。

(中央)金久保選手は京都から水戸へ移籍されましたが、現在も25本スタッドのソールのモデルを使用されているようです。 (右)GCiソールモデルを愛用していた石櫃選手は昨シーズン限りで現役を引退されました。 

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그림 5
 (左)日本代表の経験もある工藤選手は、千葉から今シーズンは栃木シティFCへ移籍されましたが、パラメヒコ(おそらくノーマル)を使われているようです(参考サイト)。右の増嶋選手は昨シーズン限りで引退されました。

(中央)北九州の川上選手(まだ26歳!)は今シーズン移籍された相模原ではパラメヒコではなく、ミズノのスパイクに変更されたようです(参考サイト)。
(右)讃岐の西選手は2019年シーズン後に現役を引退されました(参考サイト)。 

数少ないパラメヒコ愛用選手はベテランが多いため、近年引退された方もおられ、さらに生産終了してしまったため、いよいよパラメヒコがJの舞台から姿を消す時が近くなった感があります。
そんな状況ですが、データベースで同じチームに二人もパラメヒコ愛用選手が所属していたのが熊本です(図6)。


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그림 6
 2019年時点で黒木選手と、中山選手がパラメヒコを愛用されていました(左)。右はそのお二人がパラメヒコを履いて一緒に写っている貴重なショット。
 

中山(雄登)選手はパラメヒコ一筋という方ではないようですが、熊本時代はパラメヒコをお使いでした(20代で!)。昨年、草津に移籍され、現在はディアドラのスパイクを愛用しています(参考サイト)。


もうお一方、黒木選手は現在もバリバリのパラメヒコユーザーでした(図7)。
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그림 7
 今シーズンもパラメヒコでご活躍の黒木選手。現在はDFですので、ミックスソールのようです。左下は黒木選手のスパイクをプレゼントされたロアッソのスクール生。うらやましい。
 

図7でスパイクをもらった少年がプロ選手になるぐらいまでパラメヒコが存在してほしいものですが、現状はかなりきびしいようですね。


 さて、実際にサッカーをされている、もしくはされていたファンには、プロサッカー選手の実使用スパイクはとても貴重なお宝アイテムだと思います。
しかし、昨今はサッカー未経験者でも熱狂的なサッカーファンは数多くおられるので、使用済みスパイクの優先順位はユニフォームやその他のグッズに比べて必ずしも高くないのかもしれません。

サッカー暗黒時代の80年代のサッカーファンには信じられないことですが、貴重な有名選手特注スパイクがオークションやフリマサイトで見つかることがあります。
여기でも少しご紹介しましたが、その続きで少し変わったパラメヒコが図8~10です。

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그림 8
 ジュビロ時代のカレン・ロバート選手のパラメヒコ。一見ノーマルのGCiソールに見えますが、スタッド数が少なく(9本)、一つ一つが長くてグリップが良さそうです。
Jリーグ新人王も受賞されました。図5左の増嶋選手らと、市立船橋高校時代に大躍進した天皇杯は語り草です。


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그림 9
 同じくジュビロ時代の福西選手のパラメヒコ。こちらはスタッド数が30本です。
 

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그림 10
 エスパルスで活躍された真田選手のスパイク。清水商業時代から有名で、川口選手も憧れたGKでした。残念ながら2011年に43歳の若さで急逝されました。
パラメヒコと印字されていますが取替え式です。エスパルス時代の真田選手はミズノのスパイクをお使いでしたが、このモデルは、ソールのタイプからするとJ
リーグ開幕前の全日空時代のものと思われます。
 

最後に番外編です。 パラメヒコよりも先に生産終了になったアシックスの名品スパイクを、最近まで履いていた選手が図11の方々です。

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그림 11
 福島所属の阪田選手と讃岐時代のアレックス選手はアシックス2002をお使いでした。数年前に廃版になっているので、確保するのは難しいモデルだと思います。アレックス選手は2018シーズンで引退され、阪田選手は現在移籍先を探しておられるようです。
 

コパムン、パラメヒコ、2002、いずれもキングギア開始当初はまだまだ現役バリバリのモデルだったと思いますが、名選手とともに檜舞台から徐々に姿を消す時代になってきたようです。


しかし、審判、コーチ、シニアプレーヤーの需要はまだまだあると思いますので、往年の名選手のみなさんから生産継続、再販を要望してほしいものですね。  

(画像はJリーグ、西日本新聞、ゲキサカ様などより転載させていただきました)