元体育会ソッカー部な国会議員!元榮太一郎(参議院議員&弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長)のJリーグを世界一のリーグへ 「エピソードゼロ:金子達仁(KING GEAR発起人) Vol.1 」
今企画の第1回目には横浜FCの上尾和大社長に話を聞かせて頂いた。その後もサッカー関係者に話を聞かせて頂いている。その記事を掲載する前に「なぜこの企画を始めたのか?」そもそもの理由をKING GEAR発起人の金子達仁とエピソードゼロとして語って頂いた。
키쿠치 코헤이
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2019/08/29
카네코:そもそも元榮さんが、日本のスポーツはキラーコンテンツになりうるとお考えになるきっかけは?
위안롱:やはり世界を見ていても、スポーツは間違いなくその国の主力産業の一つになっている印象を受ける機会が多いからです。
メジャーリーグやゴルフはアメリカが中心ですし、サッカーの世界においてもプレミアリーグやリーガエスパニョーラなどが、インパクトを感じる成長をしているかなと感じています。
Jリーグ元年である1993年は、イングランドのプレミアリーグと市場価値は五分でしたし、リネカーがJリーグに来るぐらい日本に魅力を感じる選手がいたにも関わらず、いつの間にか圧倒的に離されているという現状が非常にもどかしいですよね。
카네코:まさにもどかしい状況ですよね。
위안롱:日本の企業においても、平成の30年間でほとんど時価総額上位企業の顔ぶれが変わらない中で、世界はGAFAなど新しいテクノロジーを事業の軸として伸びて、尚且つ企業価値としても当時の数倍になっている訳です。
それらを考えると、日本は全産業分野で何かをやれば世界と同じ成長スピードをたどれるのに、それが出来ていない。その理由に何かがあるのではないか?という思いがあります。
金子:以前、元榮さんが経営していらっしゃる法律事務所オーセンスにて、東京ヴェルディのスポンサーをやられていた時期がありますよね?なぜヴェルディのスポンサーをされたのですか?
위안롱:これは純粋にヴェルディのファンでしたので。私は神奈川県の藤沢でサッカーをしていましたが、当時はやはりヴェルディ川崎ですよね。その前は読売クラブでしたけど、憧れの存在でした。
ヴェルディユースとはたまに練習試合をしていたんです。僕らは毎日10キロとか走らされて、持久力を高めて蹴って走って、走り勝ち、そして守り勝つ、みたいな根性サッカーをしていました。
でも彼らはパスサッカーを覚えて先進的なサッカーで、実際に試合をしても憧れていました。
カズとかラモスとかスター選手がいて、ちょうど私が高校時代に、彼らがJリーグの草創期のメンバーなので憧れていました。
そんな憧れだったクラブチームが困っていると言うのを人づてに聞いて、これは何かの運命かもということで、スポンサーに名乗りでました。
카네코:なってみていかがでしたか?
위안롱:もっと変わらなければいけない事がたくさんあるのではないかと思いましたね。民間企業の感覚でいうとクラブチームは一つの企業なので、売上をしっかりあげて、経費をメリハリのきいた使い方でやるべきですが、売上の構造が非常に不安定だと感じました。
スポンサー収入という、翌年に入ってくるか否かわからないお金の売上構成費がほぼ大半で、それ以外は微々たる入場料収入やスポーツ教室の運営などですので、これは大胆な投資はなかなか出来ないなと思ったわけです。
やはりプロのサッカー選手を獲得するにあたって、選手の一つの大きな評価軸は年俸なので、その年俸の獲得原資がこのような不安定なスポンサー収入に依存し、尚且つそれがあまり分厚くないので、獲得できる選手も限られるわけですよね。
だから、どんどん縮小均衡していってる気がして、憧れていた93年や94年のJリーグ草創期の華々しいスタートと2010年の現状を見て、大きなショックを受けました。まず売上を安定化させなければならないと言うのがP/Lを見て最も大きく感じたことでしたね。
카네코:そのときに「自分だったらこうするのに」というアイディアも色々出てきたと思うのですが。
위안롱:そのうちの一つが、Jリーグにお金を払いたいと思う人たちをたくさん増やす必要があるなと感じました。スポンサーも当然そのクラブの応援団ですが、やはり一番の応援団は株主であり、資本を出す人たちも応援団の一人なんです。
サポーターも当然ですが、資金面ではお金をだすと腹をくくっている人は株主なので、株主がお金を出しやすい構造にするのが大事かなと思いました。
あとは、ウインブルドン現象がプレミアムリーグで起きているように、外資規制というものも適切に緩和する中で、国内だけのお金ではなくて、海外からのお金も集まる仕組みにするというのが大事だと考えています。
シンプルな一例だと、チーム名に企業名を付けられれば、中長期的に自分達の社名を賭けてクラブをしっかり成功させようというような形で、人もお金も送り込みやすい環境になるのではないでしょうか。
また、外資で日本に進出したい企業を含めて、海外でうなっている企業もあるので、こういうところの資金も適切なかたちで調達すればよいと思います。
あとは、ダゾーンが入って変わりましたが、放映権の所で、J全体にお金がおりてくるような仕組みがあれば、その分配でクラブが潤うので、それも大事だと思います。
카네코:何か具体的な案はありますか?
위안롱:工夫次第ですが、ファンクラブの会員を増やして、マイクロペイメントなんですけれども月500円とか1000円とかでもよいので月額ストックで払ってくれる人達を増やしていけば、これも安定収入になりますよね。ストック型収入というのがクラブ経営に足りないと感じています。
今のモデルはいわばジェットコースター経営になってしまってるんですよね。ビジネスに例えると、ソーシャルゲームの会社なんかはストック型収入じゃなく、どちらかと言えばヒットしたらドンと入る映画業界とかと似ているので、なかなか経営が安定しないんですよ。
手前味噌で恐縮ですが、クックパッドや食べログ、そして私の経営する弁護士ドットコムのような月額300円とかを、例えば数十万人の人に払ってもらうだけで、年間10億円くらいの売上になるわけですし、そうすると解約率とかいう数字もこなれてくるので、来年いくらぐらいになっているというのが分かるんです。
来年が何万人くらいの会員になっていて、即ち売上はこれくらいで、通期でこれくらいの売上が立つというのが分かるので、そのような安定収益があると打てる手が違ってくるんです。
来年もこれくらいの売上で、再来年もこれくらいだから、今ここでガッとアクセル踏み込んで少し利益を削って、3年後、4年後もっと凄い会社(チーム)になるための投資をしようという中長期的な判断ができるのです。
サッカーだったらまさに、ここで利益をへこませるけど、あの選手とこの選手を取ってスタジアムも頑張ってこうしてみて、ああしてみてとできるじゃないですか。でも、たぶん今って単年度経営になっていると思うんですよね。
来年どうなるか分からないので、今年度のことは今年度だけと目線が近視眼的になっている気がします。そうやって、収益のモデルを他業界からも知恵を借りて、少しづつ作っていけたらもっと色々なことができるのではないかなと思ったりしました。
위안롱:やはり世界を見ていても、スポーツは間違いなくその国の主力産業の一つになっている印象を受ける機会が多いからです。
メジャーリーグやゴルフはアメリカが中心ですし、サッカーの世界においてもプレミアリーグやリーガエスパニョーラなどが、インパクトを感じる成長をしているかなと感じています。
Jリーグ元年である1993年は、イングランドのプレミアリーグと市場価値は五分でしたし、リネカーがJリーグに来るぐらい日本に魅力を感じる選手がいたにも関わらず、いつの間にか圧倒的に離されているという現状が非常にもどかしいですよね。
카네코:まさにもどかしい状況ですよね。
위안롱:日本の企業においても、平成の30年間でほとんど時価総額上位企業の顔ぶれが変わらない中で、世界はGAFAなど新しいテクノロジーを事業の軸として伸びて、尚且つ企業価値としても当時の数倍になっている訳です。
それらを考えると、日本は全産業分野で何かをやれば世界と同じ成長スピードをたどれるのに、それが出来ていない。その理由に何かがあるのではないか?という思いがあります。
金子:以前、元榮さんが経営していらっしゃる法律事務所オーセンスにて、東京ヴェルディのスポンサーをやられていた時期がありますよね?なぜヴェルディのスポンサーをされたのですか?
위안롱:これは純粋にヴェルディのファンでしたので。私は神奈川県の藤沢でサッカーをしていましたが、当時はやはりヴェルディ川崎ですよね。その前は読売クラブでしたけど、憧れの存在でした。
ヴェルディユースとはたまに練習試合をしていたんです。僕らは毎日10キロとか走らされて、持久力を高めて蹴って走って、走り勝ち、そして守り勝つ、みたいな根性サッカーをしていました。
でも彼らはパスサッカーを覚えて先進的なサッカーで、実際に試合をしても憧れていました。
カズとかラモスとかスター選手がいて、ちょうど私が高校時代に、彼らがJリーグの草創期のメンバーなので憧れていました。
そんな憧れだったクラブチームが困っていると言うのを人づてに聞いて、これは何かの運命かもということで、スポンサーに名乗りでました。
카네코:なってみていかがでしたか?
위안롱:もっと変わらなければいけない事がたくさんあるのではないかと思いましたね。民間企業の感覚でいうとクラブチームは一つの企業なので、売上をしっかりあげて、経費をメリハリのきいた使い方でやるべきですが、売上の構造が非常に不安定だと感じました。
スポンサー収入という、翌年に入ってくるか否かわからないお金の売上構成費がほぼ大半で、それ以外は微々たる入場料収入やスポーツ教室の運営などですので、これは大胆な投資はなかなか出来ないなと思ったわけです。
やはりプロのサッカー選手を獲得するにあたって、選手の一つの大きな評価軸は年俸なので、その年俸の獲得原資がこのような不安定なスポンサー収入に依存し、尚且つそれがあまり分厚くないので、獲得できる選手も限られるわけですよね。
だから、どんどん縮小均衡していってる気がして、憧れていた93年や94年のJリーグ草創期の華々しいスタートと2010年の現状を見て、大きなショックを受けました。まず売上を安定化させなければならないと言うのがP/Lを見て最も大きく感じたことでしたね。
카네코:そのときに「自分だったらこうするのに」というアイディアも色々出てきたと思うのですが。
위안롱:そのうちの一つが、Jリーグにお金を払いたいと思う人たちをたくさん増やす必要があるなと感じました。スポンサーも当然そのクラブの応援団ですが、やはり一番の応援団は株主であり、資本を出す人たちも応援団の一人なんです。
サポーターも当然ですが、資金面ではお金をだすと腹をくくっている人は株主なので、株主がお金を出しやすい構造にするのが大事かなと思いました。
あとは、ウインブルドン現象がプレミアムリーグで起きているように、外資規制というものも適切に緩和する中で、国内だけのお金ではなくて、海外からのお金も集まる仕組みにするというのが大事だと考えています。
シンプルな一例だと、チーム名に企業名を付けられれば、中長期的に自分達の社名を賭けてクラブをしっかり成功させようというような形で、人もお金も送り込みやすい環境になるのではないでしょうか。
また、外資で日本に進出したい企業を含めて、海外でうなっている企業もあるので、こういうところの資金も適切なかたちで調達すればよいと思います。
あとは、ダゾーンが入って変わりましたが、放映権の所で、J全体にお金がおりてくるような仕組みがあれば、その分配でクラブが潤うので、それも大事だと思います。
카네코:何か具体的な案はありますか?
위안롱:工夫次第ですが、ファンクラブの会員を増やして、マイクロペイメントなんですけれども月500円とか1000円とかでもよいので月額ストックで払ってくれる人達を増やしていけば、これも安定収入になりますよね。ストック型収入というのがクラブ経営に足りないと感じています。
今のモデルはいわばジェットコースター経営になってしまってるんですよね。ビジネスに例えると、ソーシャルゲームの会社なんかはストック型収入じゃなく、どちらかと言えばヒットしたらドンと入る映画業界とかと似ているので、なかなか経営が安定しないんですよ。
手前味噌で恐縮ですが、クックパッドや食べログ、そして私の経営する弁護士ドットコムのような月額300円とかを、例えば数十万人の人に払ってもらうだけで、年間10億円くらいの売上になるわけですし、そうすると解約率とかいう数字もこなれてくるので、来年いくらぐらいになっているというのが分かるんです。
来年が何万人くらいの会員になっていて、即ち売上はこれくらいで、通期でこれくらいの売上が立つというのが分かるので、そのような安定収益があると打てる手が違ってくるんです。
来年もこれくらいの売上で、再来年もこれくらいだから、今ここでガッとアクセル踏み込んで少し利益を削って、3年後、4年後もっと凄い会社(チーム)になるための投資をしようという中長期的な判断ができるのです。
サッカーだったらまさに、ここで利益をへこませるけど、あの選手とこの選手を取ってスタジアムも頑張ってこうしてみて、ああしてみてとできるじゃないですか。でも、たぶん今って単年度経営になっていると思うんですよね。
来年どうなるか分からないので、今年度のことは今年度だけと目線が近視眼的になっている気がします。そうやって、収益のモデルを他業界からも知恵を借りて、少しづつ作っていけたらもっと色々なことができるのではないかなと思ったりしました。