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발기인 K의 혼잣말 VOL4 "다테 키미코, 가와구치, 나카타 히데토시, 그리고 가모 슈. 난 이후의 은인 보낸 밤."

안티도 포함 카네코타쯔히토 씨의 지명도는 군군 위 ──. 가모 슈 씨는 일본 대표팀 감독을 경질했다.

Icon kaneko골드 데런 | 2016/07/18
己の想像力だけを頼りに物語をつむぎ出す作家さんと違い、スポーツライター、ノンフィクションライターは、取材対象があってこそ成り立つお仕事。ぶっちゃけ、書き手としての才能は大したことがなくても、取材対象にニュースバリューがあれば、書いたものがバカ売れしちゃったりすることもある。

でもって、わたくしカネコタツヒト、めちゃくちゃそういう対象に恵まれて参りました。  
なにしろ、編集者になって初めてインタビュー記事を書かせてもらったのが、


当時高校3年生だった伊達公子さん。彼女がわたしの書いたものを読んで喜んでくれたから、「あ、ライターって面白い」と思えたし、彼女がグングンとスターダムを登って行ってくれたから、「あ、自分の目を信じてもいいんだ」って思えた。キミコなくしてカネコなし。間違いありません。

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フリーになってからも、幸運は続いてました。
中学時代から目をかけて(というかつけて)いた東海大一中出身のえらいこっちゃ男前のGKがオリンピック代表になった。 「なんちゅう大人びた(というか小生意気な)やっちゃ」としか思えなかった山梨出身の垢抜けないお兄ちゃんも代表になった。

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しかも、二人とも日本のキーパーソンになったばかりか、紆余曲折を経て結構なマスコミ嫌いになってしまい、にもかかわらず、以前からの知り合いであるカネコタツヒトにはフツーに話をしてくれるという僥倖。 というわけで、ヨシカツなくしてカネタツなし。タビビトなくしてタツヒトなし。これも、間違いなく言えるわけです。

でも、もう一人、恩人がいます。いや、この仕事やっている以上、取材対象になっていただいた方はみなさん恩人なのですが、その中でもとびっきりの恩人が、もう一人。

その方のことを、若き日のわたくしめは斬って斬って斬りまくりました。あんまり斬りすぎたので、日本サッカー協会からはかなりの抗議なり嫌がらせも受けたのですが、逆に闘志に火がついてしまったというか、より攻撃的になってしまいまして。
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結果、アンチも含めてカネコタツヒトさんの知名度はグングンあがり──。
加茂周さんは日本代表監督を更迭されました。

それから何年たったか。スポニチさんからこんな電話がかかってきました。 「実は今度、加茂さんにスポニチの解説をお願いしようと思っているのですが‥‥」 お気遣いありがとうございます。たぶん、スポニチさんは心配したのです。かつて天敵というか、激しくやりあった2人が同じ紙面に登場するとなると、思わぬトラブルが起きる可能性がある。何とかソフトランディングする方法はないものか──。

「加茂さんとも相談しまして、一度カネコさんとお食事でも、ということになりまして」 お断りする理由など、もちろんありません。途中から感情的になってしまった部分もあったとはいえ、加茂さんという個人が嫌いだったわけでは全然なかったわけで。あれだけぶっ叩かれた加茂さんが「あんな若造となんか一緒に仕事できるか!」というならわかりますが、向こうが食事でもとおっしゃって下さってる以上、これはもう、絶対にお伺いしなくては。

ただ、そうと決まると緊張が込み上げてきました。バキバキに硬くなりました。なので、知人にちょっと相談してみました。


「なに? お前と加茂さんが食事する? そら大ニュースだ。絶対に俺も行く。サッカーファンとして見逃せん! 場所と時間教えろ!」  ホントに来ちゃいました、そのヒト。まだヒマだったころの反町康治さんです。  

場所は‥‥確か銀座でした。財布はスポニチ持ち(笑)。美味いものをご馳走になって、美味い酒を飲んで。最初はお互い強張った感じだったのですが、そこは加茂さん、やっぱり相当に懐のデカい御方でした。しかも、フリューゲルス時代の教え子でもある反町さんがメンバーに加わったこともあって、最終的にはすっかり和んだ感じの会になりました。

それでも、過去が消えたわけではないことを、会の終盤、痛感させられる出来事がありました。
2軒目だか3軒目だかは、加茂さんの行きつけのお店でした。トイレで用を済ませて席に戻ろうとしたとき、加茂さんとスタッフの方の会話が漏れ聞こえてきたのです。 「珍しいですねえ、加茂さんがあんな若い方お連れになるなんて。どういう感じのお知り合いなんですか?」 「んー、俺はあいつに‥‥れたようなもんなんや」  落雷直撃。カネコタツヒト、しばし動けず。「‥‥」の部分はまあ想像していただくとして、今後、批判をする時は節度を忘れないようにしようと、と固く誓った銀座の夜でありました。  

だからどうした?‥‥と思われる方、いらっしゃるでしょう。この話、ちゃんとギアの方向へと進みます。


사진 / 시미즈 카즈요시